本多 静六の本を読んでいると、人生の意味、財産の意味がわかってきます。

人生と財産―私の財産告白 |本多 静六

人生と財産―私の財産告白
本多 静六
日本経営合理化協会出版局 刊
発売日 2000-01
価格:¥12,600(税込)




昭和の大学者・大富豪を成立させた生活の方法論 2003-09-01
 本多静六は日本の森林学の草分けであり、学者としての業績もさることながら「四分の一貯金」を基礎に淀橋税務署管内で年収No.1になったほどの大富豪でもあります。学者の偉大さと貧乏が比例するように考えられていた時代に、お金の重要性を説き、また自身でも巨万の富を得た慧眼、忍耐力、行動力には敬服するばかりです。
 本書は彼の蓄財の方法論を述べた『私の財産告白』の姉妹編であり、学者としての業績と蓄財を成り立たせた彼の日常生活の方法論に言及したものです。古い本ですが、その方法論は現代でも十分に実践可能な具体的な内容です。健康法についての言及では「今も昔も大きく変わらない」という印象を受けます。また、株式投資についてのテクニックも非常にシンプルですが非常に分かりやす!い方法が紹介されています。もっとも私はその道の専門家でないので、どの程度有効かは分かりませんが・・・。
 また、今より物質的には貧しかった昭和の時代だからこそできたのではないかという点は何箇所か見受けられます。困窮窮まる学生生活の描写は今の恵まれた学生には実践するのは厳しそうです。しかし、それでも「ムリのない法・ムダのない法」や「家の内のこと・家の外のこと」、「金の話・人の話」は現代にも通じるものがあり、ぜひ読んでもらいたい項です。


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この記事は2007/5/28に作成しました。

【本多静六の生涯】
1866年生まれ。日本の林学博士。「公園の父」といわれる。
1884(明治17)年に東京山林学校入学。
ドイツのミュンヘン大学へ私費留学。

1892(明治25)年、東京農科大学の助教授となり
「4分の1天引き貯金」と1日1頁の原稿執筆を開始。
1900年には教授となる。

研究生活のかたわら植林・造園・産業振興などで活躍。
蓄財投資と質素な生活を実践して莫大な財産を築く。
1927(昭和2)年の定年時に、全財産を匿名で寄付。

その後も「人生即努力、努力即幸福」のモットーのもと、
戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残す。

『私の財産告白』『私の生活流儀』『人生計画の立て方』の三部作は、
当時ベストセラー。1952年85歳で逝去。